さて、人の器の話です。
人はその件を、兎角大きさについて云々云々と語る訳ですが、小さくても美しい形、紋様もございますな。今頃ではそれを意匠と呼びますか。素材で見ますと、大き過ぎてかえって脆いガラス製だったり、錆びる鉄や、寂びる青銅ですとか。見方を変えれば、量についての良し悪ろしを飛び越えて、まったく違う顔が見えてくるのでございます。
そんなわけで人は本当に様々ですから。器量だけで計ってはいけない。器様で見たいものですな。
その具合で見ますと、バカラの肉厚グラスも、リーデルのワイングラスも、古伊万里の蕎麦猪口も、私なんかは全部素晴らしいと思う次第でございます。
結局の所、用途如何ということですな。
そこが肝要です。
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