2013年7月16日火曜日

家具屋に最適な立地条件



一位 新宿駅 360万人
二位 池袋駅 271万人
三位 大阪駅 241万人
四位 渋谷駅 215万人
五位 横浜駅 120万人

何の順位でしょうか?

答え。

日本駅別の乗降者数のランキングです。

ちなみにこの順位は世界駅別乗降者数でも変わらないそうです。新宿駅などはギネスに認定されているとか。

すごいな日本。どおりで渋谷駅前のスクランブル交差点の写真を撮りまくってる外人さんが多いわけだ。あの光景なんて、ほぼ歩兵の合戦のように見えるんじゃないかな。

僕はショップ経営者なので、こういう数字を見ると、お店の立地条件などを考えてしまうわけです。

なんだかんだ言って、リアルショップの立地条件で望ましいのは、トラフィックが混んでいるところでしょうね。

目の前をいっぱい人が歩いていても、素通りじゃ意味ないよ。専門店なので富裕層向けに青山の裏通りとか、目的別重視で目黒通りとか、いや、上の階でもやっぱり百貨店でしょ・・・なんて、いろいろうがった見方はあるのですが、やっぱり、

基本は人が集まる路面店がベストだと思います。

もちろん、今はHPをプラットフォームにしてSNS、ブログで交差点化するトラフィック作りも重要です。

うーん。総合して考えると、

新宿駅前に路面店としてリアルショップを構え、EC機能付きHP誘導型の集客を行うブランドショップが最強ということなのかな。

ん?

ユナイテッドアローズか?








2013年7月15日月曜日

「オペラ座の夜」と「POLIS」(ポリス)の共通点




「素材そのものが持つ美しい色合いを楽しむ無着色の家具」と同様に、私たちは、「着色の家具の可能性」も追求しています。今回はそんな一品をご紹介です。

ご存知でしたでしょうか?
もともとPOLISというブランドは三つのシリーズで構成されています。

1. LEX(レックス)
キュービックなシルエットを持つギリシャ的デザインシリーズ
2.   DAL(ダル)
ディテールに複雑なカーブを施したエスニックなデザインシリーズ
3.  CAPSA(カプサ)
荒々しく、泥臭いが存在感のある素材感重視のデザインシリーズ

そうです。詳しい方ならもうお分かりかと思いますが、POLISというシリーズは「イッソスの戦い」と「ガウガメラの戦い」がモチーフになっています。つまり、レックス=アレキサンダー大王。ダル=ダリウス三世。カプサ=カプサ文字を使っていたベルベル族。POLIS=小都市国家(百貨店対策でもあったので)。サブタイトルの「Aquaを巡る戦い」のAqua=地中海ということです。

ちなみに、ロックバンドが二作目か三作目に試みるいわゆるコンセプト・アルバム(あるテーマを与え、それに沿って曲を展開させたアルバム)というものがあります。ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」とかクイーンの「オペラ座の夜」とかデビッドボウイの「ジギースターダスト」とかイエモンのジャガーやバンプのThe Living D・・・あー長くなる(笑)。つまりそれのインテリアブランド版みたいなのをやりたかったわけです。ふう・・。

結局世界史というのは、テルモピュライとかイッソス、ガウガメラから十字軍を経て、果ては現代の9.11に至るまで、イスラム圏とキリスト圏の戦いなんですよね。文化の違う世界が闘うと最終的に新しい美術文化が花開きます。アレキサンダー後はヘレニズム文化です。こういう話になると、これまた長くなってしまうので、この辺でやめておきますが。

史実としては、結局ギリシャが勝つのでスタートは白い家具をテーマにしていましたが、当時からイスラム美術の色彩美はいずれDAL(ダル)のシリーズで表現したいと考えていました。

最近になって、ようやくそれをポチポチと実現しているわけです。

最初がエメラルドグリーンのシェルフ。
次がアクアブルーのリビングボード(共にHP参照ください)
そして、今回試したのが(本店店長の提案で)、
ブラック&ダークグレーの大人用のデスクです。

本体をグレー、脚をブラックに塗り分けています。

いかがでしょうか?

北アフリカのモロッコあたり
濃い色の砂とそこに落ちる影

そんなイメージで見ていただけると嬉しいです。




















2013年7月13日土曜日

AREA(エリア)のお仕事 3



ソファ横のサイドテーブルって難しいですよね。

日本の空間事情を考えると、大きなリビングテーブルはなかなか置けない・・。ちょっと小振りなモノないかなーって探すと・・・。あれー?おかしいな。かっこいいリビングテーブルはサイズが大きいモノばっかり。ということに気づきます。特にインテリアブランドショップのリビングテーブルって大きいものばかりです。かくいうAREAも一番売れるのは、1200mm〜1500mm角(正方形)の大きさです。

なぜでしょう?

推測するに、お金持ちの方▷大きな家に住んでいる▷大きなソファを買う▷大きなリビングテーブルを好むということですかね (我ながらあたりまえの事を言っているぞ)。

でも確かに、小さくて味わいが合って、デザイン的にもカッコ良くて、使いやすいパーソナルリビングテーブルって少ないような気がします。

というわけで・・これはいかがでしょう?☟



鉄職人が作ったリビングテーブルです。
ガラス(首)部分はグルグルまわります。
正直カッコいいです。スタイリッシュさがスゴいです。
そして・・・ワルなニオイがプンプンします

もう、「メン・ナク」の編集部に
なんかすごいキャッチコピーを入れてもらいたいくらいです。

「奴には負けねえ、オレのリビング☆マジワルコーデ」
(やっちゃったーーー笑ーーーー)

・・・さて、
この作品を作ってくれている職人さんは、サーファーです。
僕らの会社はもともと茅ヶ崎出身で、サーファーが多いので、
この手の「砂まじり系のアート」は大好きなんです。


インセクトな脚もやたらとかっこいいですね。

アイアン系の家具に詳しい方は一目で分かると思いますが、
中世古典デザインをしっかり勉強して作っています。
アーティストが感性だけで作っていないという所も魅力ですね。


というわけで、味のある、パーソナルリビングテーブルをお探しの方は、
AREA Tokyoまで見にきてくださいね !!



Iron Side Table  *w350×D600×H700
¥88.000
お問い合わせ : AREA Tokyo  03-3479-5553
















2013年7月11日木曜日

世界最古の家具と変わらない形



世界最古の家具はツタンカーメンの黄金の玉座や同時に出土したチェストだと言われています。

素材はウォールナット(クルミ)チェストナット(栗)ともいわれていますが、定かではないようです。

それにしても、紀元前1325年のものが現存して現在に残っているというところが驚きですし、金箔もゴージャスですけど、

でもですね・・。

僕はそれ以前に思う事があります。

それは、

「3300年も経っているのに基本デザインが変わってないじゃないか」

という所です。

基本四つ足構造で、アームが付いて、貫が入ってって・・・。

椅子は人間の相対物です。座るモノです。

つまり、人の形が変わらなければ、変容する訳がないという事なんです。

ジュール・ヴエルヌの火星人みたいに、

人の形が進化すれば、椅子も変容するんでしょうけど、

人間が頭、胴体、腕二本、脚二本のままじゃ、

なかなかデザイン的には進化させられないですよね。

分かってはいるけど、デザイナーの立場としたら、

ちょっと夢がないじゃないですか。


それにしても少年ツタンカーメン。

よっぽどお妃様を愛していたらしいですね。

背板に彼女と仲良く描かれていますが、

2人の足にはサンダル(?)が片方づつしか描かれていません。

これは2人が本当に仲が良かったことを表現しているそうです。

人の形が変わらないから椅子の形が変えられないってボヤいたけど、

3300年経っても、愛の形が変わっていないという事は、

本当にすばらしい事ですね。






2013年7月10日水曜日

AREA(エリア)のお仕事2 (アートピース販売解禁)




今日はとってもおしゃれなテーブルをご紹介します。

ずっと販売禁止にしていたものなんですが・・。

東京デザイナーズウィークというオシャレなイベントがありまして、

毎年秋に外苑前の銀杏並木そばで行われる日本のデザインイベントなんですが、

以前、

そこに「何かアートなテーブルを出そうよ」という話になり、

某有名アパレルブランドの社長さんにデザインを丸投げして作った商品がこれです。


なかなかアバンギャルドな脚の造形です。

天板を鉄バンドで巻いて、荒く白く染めてみたら、

思った以上にいい感じに。











天板には鹿のグラフィック。

白い部屋にポツンと置いてあるだけで、

プロ空間になってしまう。恐るべき存在感。

実際、雑誌やTVの小道具として貸し出される事もしばしばです。

キレイなテーブルもいいんですが、

こういう味のある一点もののテーブルを、

どんどん作って行きたいなと思う今日この頃です。


Size*650×650×730
¥290.000
お問い合わせAREA Tokyo 03-3479-5553



2013年7月9日火曜日

家具選びのコツ #2 家具素材編



素材。

家具の素材はたくさんあります。

木、石、金属、ガラス、アクリル。

中でも、家具において素材シェアNO.1は「木」でしょうね。

世の中に流通している家具の80%以上は木製だと言われています。

なぜでしょうか?

「加工しやすい」
「手に入りやすい」
「軽い」
「比較的安価」

という作り手側の思惑は多いにあると思います。

でも、それとは別に、

「暖かく手触りが良い」
「見た目に優しく和む」

という使い手側の欲求も大きくあります。

ちなみに、前回、家具選びで後悔しない人は、デザインというよりは、

むしろ、素材にこだわっている。

というお話をしましたが、

この使い手側の欲求というのが、実は本当に大事なポイントなのです。


「暖かく手触りが良い」「見た目に優しく和む」

というのは、動物的な欲求に近い要素ですよね。

人はこの欲求に抗えません。

例えば、

石、金属、ガラス、アクリルのテーブルでは、

この欲求に答える事ができない。

・・とは言いませんが、なかなか難しいでしょう。

ところで、

木の家具は二つに大別すると、

合板の家具と無垢材の家具に分かれます。

優しさや暖かさという観点で見れば、

無垢材の家具が合板に勝るわけですが・・。

おっと。

合板と無垢材の違いって分かりますか?

知っていそうで知らない両者の違い。

では、

次回はその解説をしますね。

つづく































2013年7月7日日曜日

家具選びのコツ #1



「家具を選ぶ時、何を基準にして選んでいますか?」



よそのお店の店長時代から今まで、

僕は途方もなく果てしない数の接客をして来ましたが、

家具選びの基準をお客さまに聞くと、

大抵、

「んー・・デザイン?」

って答えが返ってきます。

ですよねー。デザイン大事です。

だって、気に入らないデザインをずっと(一生単位でとか)

使って行くことなんてできないですから。

でもね、そこでちょっと考えてみて下さい。

デザインには流行があるんです。

確かに、家具というのは高耐久商品ですから、アパレルと違って、

そのスパンは緩やかで長いものです。

しかし、いくら緩やかで長くても、

あるものはあるんです。

70年代のフラワー系。

80年代のバブル系。

90年代のカウンターカルチャー系

00年代のノスタルジー系

「ウェグナーのYチェアみたいに時を超越する名作もありますけど?」

そんなご意見もあります。

そうですね。分かります。

でも、バブルの頃は一部のプロや好事家を除いては、

だれもYチェアに目を向けていませんでした。

ミースのバルセロナあたりが羨望の眼差しで見られていたんですね。

先ほども言いましたが、家具は高耐久商品です。

「20代で買ったテーブルを使い続けて30年経った」

なんて話はザラにありますよね。

テーブルって、それが安物だったとしても、

そうそう壊れないんですよ。

天板に脚がついているだけの構造ですから。

車と違って、壊れようがないんです。

中目黒のボロいけど味のあるマンションに似合う、

チープシック&カウンターカルチャー系のテーブルを買ったカップル。

時が経ち、引っ越しをする事になったけど、

新しいマンションに、どうにもフィットしない。

「どうするこれ?」「捨てる?でも割と高かったし」

って具合で、世の流行の変化とは別に、

自分たちのライフステージが変わってしまうこともあります。

そう言う意味で考えると、

ひとときの自分的流行デザインで選ぶのは、

厳しい結果になりますね。

では何を基準に家具選びをするのか。

という、今回の話の結論ですが、

僕は、それを、

「素材」だと考えています。

「あの時本当にこの家具を買って良かった」

実際、20年後、30年後もそう言いきる人は、

必ずといっていいほど、素材を基準に家具選びをしています。

つづく

































2013年7月6日土曜日

健康とインテリアデザイン


新店 AREA 
HAUSKA
(ハウスカ)
の準備が着々と進んでいます !!

「え?遅いって?」

すみません。確かに西武渋谷にかかりっきりでちょっと遅れ気味。

でも、見て下さい。

今回、協賛メーカーから

「ラン・パーソナル」
 が入荷しました。

ミラノサローネ通はご存知だと思いますが、

イタリアに本社を構える「テクノジム」は、

ヨーロッパ最大のフィットネスマシンメーカーです。

このルームランナー(1.470.000)は、


ACミランやF1のフェラーリチームなど
 世界中のトップアスリートたちが使用している最新機種。

最先端テクノロジーがスゴいんですよ。

手元のタッチパネルでピピッと操作して、

心拍数のモニタリングや、

その他のトレーニングデータを管理。

もちろん、iPhoneiPadに接続して映像や音楽も楽しめます。

今回のNEW SHOPHAUSKA(ハウスカ)」のテーマの1つが、

「心きれい体すこやか」
 ですので、ピッタリの商品ではないかと思っています。

というわけで・・・

走ってみた。


タッタッタッ。

お?
確かに芝生の上を走ってるようだ。
なるほど、
モニターをこういう感じで・・。
イクちやんスピードあげるのは?
どうやるのー?
あ、なるほど。このスティックで。
おわー
早いって。遅くするのはーー?
 まじ無理ーーー降りるーー。
 そして・・。

転んだ。(写真不掲載)

しかし・・・。

こりゃーいい!!

これがあれば雨の日も風の日も走れるなー。

と思いました。

映画見ながら走れるし。

音楽だったら「Eye Of The Tiger」かな。

古いな・・。

あ、ちなみにデザインは、

「アントーニオ・チッテリオ」ですよ。

ふーむ。

カッコいいわけだね!!!

気になる方はお店で体験してね。




shop
AREA HAUSKA
150-0001
渋谷区神宮前3-35-1,1F
お問い合わせ
www.area-japan.co.jp









2013年7月4日木曜日

プロデュースというお仕事(西武渋谷店L.E.誕生秘話) その4


引き続き、

その2
マーケットの教育
その3
スタッフの教育
その4
業界新人の発掘
その5
競合他社の研究
その6
競合他社とのコラボ
その7
PR効果
その8
SEO対策
その9
経費ローリスク

などの出店意義を矢継ぎ早にご説明して、

最終的に、

Zero First Design
Time & Style
WiseWise
POLIS
AREA
Casamance
Typhoon
Utumi Oliental
Living House
Brunch
I+STYLERS

という最高のメンツにご出店頂く事になりました。

つ、疲れた。

でも、今にして思えば、

オーナーのみなさんは、僕よりも大きな尺度で、

今回の売り場の意義や意味を捉えていましたので、

逆に、僕自身が大変勉強になったな・・と思っています。

今、そのLIVING EDITIONは、オープンから約一ヶ月を迎えようとしています。

徐々にご来店客も増え始めて、頼もしい売り場になって行きそうです。

良かった良かった。

でも、僕のプロデュースは、あくまで販売プロデュースなので、

ここからが勝負なんです。

ま、がんばります。







2013年7月1日月曜日

空想家具 デザインスケッチ 1


空想家具第1号
「En」(円・えん)

<Story>

「山に雨が降ります。

水が集まり、川になります。

湖ができて魚が住み着きます。

湖の水が少しづつ蒸発します。

雲になります。

雲が再び山に雨を降らせます」


















<解説>

インテリアとしての水槽。

中には、キレイな色の魚が泳いでいます。

彼らのフンは水とともにノズルを通り、

上のグリーンブースに運ばれます。

草木はすくすく育ちます。

草木を濡らせた水はその下の土に濾過され、

またきれいな水となり、

下の水槽に戻ります。

エサや水換えのいらない大自然円環型水槽

「En」です。



Design* Go noda
発売時期* まったく未定
価格 ¥100万円